木熟で越冬。うつろう味わい。
「３つの太陽」を浴びて育つ
香り、甘味、果汁が溢れる大坊みかん

みかん生産量日本一の和歌山県で４代続く、みやざき農園からお届けする「木熟大坊（おおぼう）みかん」です。
薄皮は果肉と消えていくほど薄く、口に含むと甘く香りよい果汁がほとばしります。
生産者の奮闘努力の甲斐があってようやく作られる貴重なみかんをお楽しみください。

和歌山湾を望む標高150～350メートルの傾斜地に、みやざき農園のみかん畑はあります。元々はスギやヒノキの産地だった山をみかん畑に開拓する際、急斜面で土が流れないよう、石垣を人の力で積み上げて階段状の畑を作ったそうです。
太陽の光、この石垣に反射した太陽の光、海に反射した太陽の光がみかんを照らし、十分な日光を与えます。この「３つの太陽」が大坊みかんを甘くする、と４代目園主の宮﨑 元規さんは目を細めます。

大坊みかんは樹上で熟させます。そのおかげで薄皮は薄く、味わいは濃く。
樹上で年を越すことができるのも特徴のひとつです。みかんの収穫は一般的に12月頃に終わりを迎える中、大坊みかんは例年、２月上旬まで収穫できます。
時期により変わる味わいも魅力。初冬は爽やかに、真冬は濃さを増して。樹上完熟の美味しさを長く味わえるのも大坊みかんの魅力です。

みやざき農園では100年にわたり土づくりにこだわってきました。
宮﨑さんが“海の恵み”として語る「海風が運ぶミネラル」の恩恵を受けながら、肥料には魚や牛や鶏の骨粉、牡蠣殻などを用い、手間と費用をかけて昔ながらの味わいを守ります。
塩害や台風の影響を受けやすい環境下でも「樹は、従業員」と考え、一本一本の樹が美味しいみかんを実らせられるよう、大事に育てています。

近年ではベトナムの国家主席に献上する機会もあり、大坊みかんの知名度も上がってきました。宮﨑さんにとっては子どものころからともに育ってきた、一般的な温州みかんとは「別物の」特別なみかんです。  

＜みかんの恵み＞

ビタミンＣやクエン酸など、体にうれしいイメージがあるみかん。最近ではβクリプトキサンチン という成分が話題です。みかんの色素の成分でもあり、みかんを食べると手が黄色くなったりするのもこのため。骨粗しょう症や脂質代謝の改善などの効果が期待され、研究が進んでいます。